一年間、ゆるっとクロッキーを続けてみた

クロッキーをやろうと思ったきっかけ

ずっとクロッキーをやらねばならないとは思っていました。
自分が上手だなあと心から思う方は、必ずやっているから効果抜群なんだろうと。
アナトミー(筋肉、骨格などなど)も勉強しないとなあと思いつつ、はや数年。

この手の作業は、言わずもがな至極面倒で、億劫で、続きにくいんです。

でも絶対に効果があるであろうことは目に見えていて。
効果の中でも期待したのが「素早く形がとれるようになること」でした。

クロッキーを真剣にやろうと思った時点で、「一応お絵かき歴5年」だった私。
5年描いたわりには自由に描くということが全くできず、必要以上に苦しい時間が長かった。

苦しさとしては主に3つの原因が。

「手直しの時間が長すぎてシンプルな絵でも異常に作画コストがかかる」
「描けないポーズが多すぎて、数少ない手札の中からなんとか描けそうなものを取り出す時間の長さ」
「手が描けなさ過ぎて、いつも自分の手元写真をトレスしてから手直ししていたが、単純にめんどくさい」

ずっと解決したいと思いつつ、これらを解決するにはとにかく時間が必要で。
1年くらいSNSもほぼお休みレベルで取り組む必要があって、その勇気もなかな出なかった。

だけど、ようやく決心ついたのが2022年の5月。

2022年5月、ジェスチャードローイングと出会う

とにかく気楽にペンをとれるようになりたかったので、1カ月だけパルミーに入りました。
砂糖ふくろう先生の講義が目当て。

彼女は「印象を大事にして、シンプルに絵に落とし込むジェスチャードローイング」というものを題材に講義してらっしゃいます。

30秒で描くとか「絶対に無理」と思っていましたし、まあできませんでした。
いまでも短い時間でぱっと描くのは苦手です。

でも「どんな部位も大まかなシェイプ、角度(軸)が大事で、細かいものは一旦無視しちゃおう」というような教えは転機になりました。

見たまんまを模写する力も必要だとは思います。
でも、ジェスチャードローイングは「印象」が大事で。

必ずしも見たままを描かなくても良いというのが心の重石をとってくれました。

とはいえ、「みたまま描くほうが楽」に思えるほど、印象を大事にしつつ描くというのも難しいことではありますが。

そんなこんなで5月に描いていたのがこんな感じ。ジェスドロをとりあえずやってみたのがこれ。

丁寧に素体を描いてみたのがこれ。線は丁寧ですけど、骨盤が大きすぎて好みではありません。

服の皺

全体的に言えるのが、自信なさすぎて線が細すぎる
ペン自体もクロッキーに向いていないというね。

「そこから!?」みたいなところに苦言を呈したいですね。

顔もバランス悪いし、体も構造がまったく頭に入ってないのが、意識することすらできていないのが伝わります。
正直、5年もなにやってたんだと思います。

これと向き合いたくなかった。
でも、自分がどこまで下手なのかきちっと向き合わないと上達は難しい

この頃は毎日心をえぐられながら、心折れそうになりながらクロッキーしていました。

コロソでチャン先生の講義と出会う

コロソというオンライン講義、ご存知でしょうか。

韓国の有名な講師陣が講義してくれているんです。
最近は日本の有名な方々も。

オール字幕で、講義にもよるのですがまあ超ボリュームです。
情報量が多すぎて、頭が疲れるし、きつすぎて眠気とも戦うはめになるし、けっこう高いです。

でも、とても有意義だった。

正直、この講義はあんまりだったなぁなんて講義もありましたが、個人的にはチャン先生大当たりです。

練習方法なんかにも細かく指導してくれるのがよかった。
とにかくたくさんトルソー(胴体部分ですね)を描けとか。

人体は主にチャン先生、色に関しての勉強はガタン先生の講義を繰り返しみながら描きました。

そのころの練習がこれ。(2022年12月ころ)

 

胴体のつなぎ目が長いなという指摘をしたいところですが、決定的な違いが出てきています。

体をきちんと立体で意識しようとしているのが、回り込み線の円などで認識できます。
これはけっこう大きいです。

やっては挫折しながらですけど、アナトミーもこの頃から勉強しています。

 

 

けっこう変化を感じ始めた2023年2月

空間で考えよう、すべてのパーツの軸や角度、立体をきちんと意識しようとなって数か月。
ようやく大きな変化が見え始めてきたのが2023年2月。

ゆるっと描いていてもけっこうめりはりがつき始めていて、わりと綺麗なバランスになりつつあります。

難しいポーズ、角度にもきちんと挑戦できていたり。
手もずいぶんとましになりました。

この頃から、少し自信がでてきて「か、、、描けるかも」という気持ちが芽生え始めました。

いままで続かなかったクロッキーも、しっかり習慣化。

 

2023年7月(一年ちょい) クロッキートータル3500体ほどやって

現在どれくらいの画力になったかというとこんな感じ

顔はこんな感じ。まったく描けませんみたいな角度はほぼなくなりました。

人体も立体感が大幅アップ

自分でいうのもなんですが、同一人物とは思えないほど画力が上がったなと思います。

費やす時間も本当に変わりました。
最初のころは10体描こうと思ったら、大げさでなく10時間かかるレベル。

でも今はするっと描けます。
素体1個あたり10分費やせばけっこう丁寧に描けるレベルまではきています。


手も変化が大きくて、細くて繊細な手が描きたい気持ちが大きすぎたのだと気づけました。
細い指といっても限界点というものがありますし、変な癖がついていたんだなと。

最近は上の絵のように、女性らしい柔らかさを意識して骨ばりすぎないように描いています。
指の角度にもとても敏感になれました

関節のひとつひとつのきちんとした向きが把握できると、こんなにも世界が変わるのかと感動している今日この頃。

 

おまけ;使用している道具など

 

余談ですが、クロッキーに使用するペンも大事です。

宣伝でもなんでもないのですが、あくまで私が最近使用しているのは須田彩加さんのクロッキー用ブラシ
pixivのboothから私は購入しました。

ちなみに、使用しているのはクリップスタジオペイントというデジタルお絵かきソフトです。

デジタルイラスト周りで使用してて、便利だと思う道具もついでに紹介しておきます。

左手用デバイス
画像の拡大、縮小、保存など割り振っています。非常に便利。これがないのは考えられないほど便利。

 

 

液タブ Wacom
私のは少し型が古いですけれど、当時一番大きなサイズの液タブを選びました。

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